期間限定Kindle本50%OFFの翔泳社祭! IT系技術書20冊紹介

翔泳社出版のKindle書籍1100冊以上が対象の50%セールがはじまった。
期間は2020/2/20まで。

暇な僕は対象書籍のリストを一通り見てみた。
そこから目次や無料サンプルを読んで気になった20冊ご紹介。

読み物系

通勤時間などにも気軽に読める系。

みんなのコンピュータサイエンス

みんなのコンピュータサイエンス

みんなのコンピュータサイエンス

厳選された項目と軽快な文でコンピュータ科学へ誘う。
いかにもアメリカっぽいノリだけど、そういうの嫌いじゃない。
所々出てくるマンガが地味に面白くて、ついついポチる。

数学大百科事典 仕事で使う公式・定理・ルール127

数学大百科事典 仕事で使う公式・定理・ルール127

数学大百科事典 仕事で使う公式・定理・ルール127

  • 作者:蔵本 貴文
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2018/12/19
  • メディア: Kindle版

著者曰く、今の数学の教科書は「芸術としての数学」とのこと。
本書は「道具としての数学」が使えるようになることが目的。

紙版が欲しいと思いつつ、ついついポチる。

テーマの範囲は、中学数学の復習から、微積分、数値解析、行列、確率、統計など。

各テーマごとに、以下について言及されている。

  • 公式や定理の紹介
  • それぞれの立場(ビジネスマン、理工学系技術者、受験生)での重要度
  • 現実世界でどのように役立つか

無機質な受験数学に疲れた学生さんにもオススメ。
活用されている具体例が分かると、モチベーションアップにもつながるかも。

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

数年前に読んだ。

主人公と一緒に業務改善やアジャイル開発を疑似体験する小説風の1冊。
各話は、物語+登場人物による補足解説という構成。

本書で印象に残っている好きな言葉は「許可を求めるな。謝罪せよ
周りの顔色をイチイチ気にしていたら何も動けませんよね。

アーキテクチャ系

低レベル層に興味がある方向け。
いずれもなかなかのボリュームで、元の価格が5000円前後の高価な本。
積読チャ〜ンス。

低レベルプログラミング

低レベルプログラミング

低レベルプログラミング

  • 作者:Igor Zhirkov
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2018/01/19
  • メディア: Kindle版

Intel64アーキテクチャ/アセンブリ/C言語(C11)が1冊で学べるという意欲的な1冊。
nasm, gcc(clandでもいいっぽい), gdb, GNU make などを使うっぽい。

想定読者は16進法とUNIXコマンドの基礎知識を持つ人とのこと。

じっくり読みたいので、電子書籍ではなく中古の紙版を買うことにした。

ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ 第2版

ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ 第2版

ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ 第2版

n進数とはという基礎からしっかり。ボリューム満点。
VHDLでコンピュータを実装するっぽい。

面白そうと、ついついポチる。

ガベージコレクション

ガベージコレクション

ガベージコレクション

Rust以外の今どき言語にはだいたいガベージコレクタがあると思う。

知ってたらいつか役に立つかもしれないし、一生役に立たないかもしれない。
ただ、コードを書く人間としては単純に興味がわく技術じゃなかろうか。

理論だけでなく、実装例を載せてメリット・デメリットを解説しているとのことで、内容は濃そう。

無料サンプルのページも結構あるので、買う前に中身を覗いてみよう。

インフラ系

ネットワークやサーバの知識は、どの分野で仕事をしてても備えておきたい。

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

目次を見る限りインフラを支える要素と基礎技術を俯瞰できそう。

ただ、レビュー評価がやけに高いのが気になる。
図書館で借りればいいかなとも思わなくもない。

ハッキング・ラボのつくりかた 仮想環境におけるハッカー体験学習

ハッキング・ラボのつくりかた 仮想環境におけるハッカー体験学習

ハッキング・ラボのつくりかた 仮想環境におけるハッカー体験学習

  • 作者:IPUSIRON
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2018/12/07
  • メディア: Kindle版

以前のセールで購入し、絶賛積読中。

実験環境を構築し、ハッキングして遊ぶ。そんな本。

実験環境はWindows10上でVirtual BoxとKali Linuxで構築する。
Kali LinuxやVirtual Boxの設定とかは助かるかも。
後半ではRaspberryPiをブリッジ化してパケットキャプチャなどもあるっぽい。

想定読者はLinux初心者くらいの知識はある人。

設定画面のキャプチャも多めで手順の説明は丁寧かと。
ただ、手順のノウハウは廃れやすいから早く読まねば。。。

プログラマのためのDocker教科書 第2版 インフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化

Dockerという名前とクジラはよく見かける。
しかし、なかなかコンテナを使ってみようという気にならない。

上のハッキング・ラボと組み合わせて環境作れば良いのかしら。

無料サンプルを覗いた感じ、コンテナの知識がない僕には体系的に学べそうに見えた。
ただ、Amazonレビューでは結構叩かれているので、そちらと無料サンプルを実際に見て判断されたし。

学び直しの言語入門書

忘れかけている言語達をまっさらな気持ちで学び直そう。

入門Haskellプログラミング

入門Haskellプログラミング

入門Haskellプログラミング

  • 作者:Will Kurt
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2019/07/31
  • メディア: Kindle版

ふつうのHaskellプログラミング」は、実践的で好きだったけどさすがに古い。
構文的にはどうかは把握してないけど、Haskellの開発環境は結構変わってると思う。

本書は2019年発売なので、stackなんかも使うっぽい。
開発環境の導入手順までは載ってなさげだけど、探せばすぐに見つかるので問題ないかと。

入門Goプログラミング

入門Goプログラミング

入門Goプログラミング

かわいいGopherくんがいっぱい出てくるので、ひとまずポチる。

軽く眺めた感じ、形式張らないやさしい入門書という感じ。
所々に問題が出てきて、すぐに理解度をチェックできる。
問題と回答は相互リンクになっていて、楽に行き来できるのがKindle版のいい所。

Playgroundで動くサンプルコードで説明していくみたい。
そんな方針もあってか、goコマンド(build, test, modなど)の説明はなさげ。

また、言語構文についても説明がないものがいくつかある。
ただ、本書の最後に何を説明してないか書いてあるので、読み終えた時に調べればよいかと。

目次を見る限り例題が面白そうなので、ひとまず無料サンプルに目を通して欲しい。

入門JavaScriptプログラミング

入門JavaScriptプログラミング

入門JavaScriptプログラミング

  • 作者:J.D.Isaacks
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: Kindle版

ES6以降の機能を紹介して、それらの機能も使いつつゲームなどのサンプルを作っていくっぽい。

想定読者はES6以降の機能が知りたい人っぽい。
JavaScriptやWeb開発の知識が全くない人はツラいかもしれない。

「シェル芸」に効く!AWK処方箋

「シェル芸」に効く!AWK処方箋

「シェル芸」に効く!AWK処方箋

  • 作者:斉藤博文
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2017/01/31
  • メディア: Kindle版

以前購入して読了済み。

シェルスクリプトを組んでいると、列方向の処理に困って最終的にawkを使うことが度々ある。

本書は体系的と言うより、例を通してノウハウを積んでいく感じの本。

前半は普通のawkで基本を説明。
後半はGNU awkの拡張機能についても説明。

シェルスクリプトに興味がある人は、無料サンプルの目次を眺めてみるのがいいかと。

SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作

SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作

SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作

  • 作者:ミック
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2016/07/11
  • メディア: Kindle版

本書は、PostgreSQLのインストールからSQL構文、Javaとの連携まで説明があるっぽい。
SQLの動作確認は以下で実施済みとのことなので、汎用的な構文を学ぶには良さげ。

  • PostgreSQL 9.5.3
  • MySQL 5.7
  • Oracle Database 12cR1
  • SQL Server 2014
  • DB2 10.5

辞書系

できれば紙版が欲しい辞書・辞典系。

正規表現辞典 改訂新版

正規表現辞典 改訂新版

正規表現辞典 改訂新版

  • 作者:佐藤 竜一
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2018/05/24
  • メディア: Kindle版

メタ文字が下の処理系で使えるか一目瞭然。

  • sed / awk / grep / egrep / vim
  • Java / JavaScript / Perl / Python / PHP / NET

逆引きもいっぱい。欲しい。紙版欲しい。

LinuxコマンドABCリファレンス

LinuxコマンドABCリファレンス

LinuxコマンドABCリファレンス

  • 作者:中島能和
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2018/03/01
  • メディア: Kindle版

暇な時に眺めてみたいコマンド辞書。
目次にコマンド名と用途、著者的重要度が載っている。

ただ、無料サンプルでは目次すら入りきれてないので、書店で実物を見て買った方が良さげ。

気になるあの技術について

名前は聞くけど詳細は知らないものが、世の中にはなんと多いことか。

絵で見てわかる量子コンピュータの仕組み

絵で見てわかる量子コンピュータの仕組み

絵で見てわかる量子コンピュータの仕組み

  • 作者:宇津木 健
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2019/07/10
  • メディア: Kindle版

数年前に量子コンピュータの仕組みをスライドとか動画とかで見た。
「量子もつれ」とか「重ね合わせ」とかサッパリだった。
マジか、これがホントに物理現象なのか。

最近ようやく量子コンピュータに関する日本語の書籍が増えてきた。
ありがたい。
僕のように量子力学の知識がない人が、量子コンピュータの概要を俯瞰するには良さげな1冊。

Pythonで動かして学ぶ!あたらしいブロックチェーンの教科書

Pythonで動かして学ぶ!あたらしいブロックチェーンの教科書

Pythonで動かして学ぶ!あたらしいブロックチェーンの教科書

  • 作者:株式会社FLOC
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2019/11/11
  • メディア: Kindle版

プログラミングは、仕組みを理解する手段としてもとても効果的。
仕組みの理解がプログラミングの楽しみでもある。

本書はPythonで実装しながらブロックチェーンの仕組みを理解するというもの。

じゃあ作ってみるかと気軽にポチる。年内には読んで作りたい。

OAuth徹底入門 セキュアな認可システムを適用するための原則と実践

OAuth徹底入門 セキュアな認可システムを適用するための原則と実践

OAuth徹底入門 セキュアな認可システムを適用するための原則と実践

10年以上前からOAuthってあるけど、よく知らない。

内容は理論だけでなく実装もあるっぽいが、無料サンプルでは実装の詳細が分からない。
GitHubのサンプルコードはJavaScript/HTML/CSSっぽいので、Web技術の知識も多少はあった方が良いのではないかと。

買う前に書店で中身を確認したい。

オープンソースで作る!RPAシステム開発入門 設計・開発から構築・運用まで

RPAってプログラマよりビジネスマン界隈で話題の印象。
需要は多いと思うけど、実際どんな感じなのだろうか。

この本ではSikulixというツールを使って自動化していくっぽい。

下のサイトさんでSikulixを使う雰囲気が分かる。
GUI操作で操作するボタンなどのパーツを登録し、登録したパーツをスクリプトから指定して目的の操作のを書くっぽい。

GUIツールを使わないといけない人達の救世主になるかもめ。

さいごに

情報はWebで簡単に集められる時代。

だけど、複数人が関わって時間をかけて整理された情報はありがたい。

今すぐに読まなくても、時間ができたら読みたいと思った本はあっただろうか。

もし迷っているなら、何はともあれ You 買っちゃいなヨ!!

今回のセールは1100冊以上が対象で、紹介した本以外にも対象は1000冊以上ある。
気になる人は翔泳社のスプレッドシートのリストを見るのが1番楽かもしれない。

以上。

【書籍】やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

今回ご紹介するのはこちらの書籍。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

イントロダクション

「シロクマのことだけ考えてはいけない」

こんな要求をされると、考えてもいなかったシロクマが頭から離れなくならないだろうか?

本書では読者に身近な例を用いながら、目標達成のために心理学的に有効で、すぐに試せる具体的な方法を提案してくれる。

本書を薦める対象者

  • 目標を立てっぱなしにしちゃう人
  • 自分の能力に自信が持てない人
  • やめたい習慣がある人

内容のご紹介

本書は、目標達成の為に必要なこと、避けるべきことを、心理学的な観点からまとめた本です。

本書の構成は、下記となっています。

 第1章 目標に具体性を与える
 第2章 目標達成への行動計画をつくる
 第3章 目標までの距離を意識する
 第4章 現実的楽観主義者になる
 第5章 「成長すること」に集中する
 第6章 「やり抜く力」を持つ
 第7章 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
 第8章 自分を追い込まない
 第9章 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

目次だけ見ると、他の啓発本で見たことがあると感じる人もいるかもしれません。

しかし本書の特徴は、主張や根拠が明瞭であり紙本で120ページとコンパクトにまとまっていることです。

各章の構成は基本的に下記のようになっています。

  • 主張したいこと(問題点と対策)
  • その動機となる例
  • その根拠となる心理学実験の紹介
  • 章のまとめ

短く読みやすいので、多くの人は各章を読むのに10分もかからないでしょう。
もし主張だけ確認したいなら、各章のまとめを読むだけでも十分です。

新年を迎えて新しい目標を立てたという方も多いかと思います。

目標に立ち向かう前に、今のあなたのやり方が心理学的に有効なのか本書で確認してみてはいかがでしょうか?

感想など

本書の内容はスッと頭に入ってくるように感じた。

なぜ本書は読みやすいのだろうか。

それはきっと無駄にダラダラと説明しないからだ。

一部の啓発本では、主張に説得力を持たせるために、観測範囲の狭い著者の経験談を次々に出して説得を試みようとする。

しかし、本書では心理学研究者としての根拠を示すだけだ。
それはもうこんな実験結果で証明されていますよ、というスタンス。

そして、多くの人が共感しやすい身近で具体的な例を用いる。

「シロクマのことだけ考えてはいけない」

こんな要求をされると、考えてもいなかったシロクマが頭から離れなくならないだろうか?

本書では読者に身近な例を用いながら、目標達成のために心理学的に有効で、すぐに試せる具体的な方法を提案してくれる。
(ちなみにシロクマの例は、第9章「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する に出てくる)

最近、やめたい習慣がいくつかあったので、特に7章以降の意思力と代替if thenプランの話は参考になった。

今の目標が達成できるか不安な人や、意思が強ければ目標は達成できると考えている人は、1度本書に目を通して損はないと思う。

紙本よりKindle版が安いのでお得。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

【書籍】ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

今回ご紹介するのはこちらの書籍。

イントロダクション

本書は、英語に対する苦手意識をやさしく取り払ってくれる。

「Yes」すら答えられなかった僕でも、「英語、読めるかも」と錯覚させてくれる。

きっとそれは、英語が苦手な人とって、とても大切な第一歩だ。

本書を薦める対象者

  • 英語が苦手だという人
  • 世界から英語がなくなればいいと思っている人
  • 日本語のマニュアルしか読まない人

内容のご紹介

本書は、愛らしい挿絵に癒やされながら、「英語の仕組み」を学べる本です。

本書の構成は、ざっくり下記のようになっています。

  1. 準備編 英語学習がうまくいかない理由について
  2. 基礎編 「英語の仕組み」を解説
  3. 実践編 実際に英語を読んでみる
  4. 応用編 もう少し難しめの英語を読んでみる

全体で170ページ程ですが、挿絵が多いのでもっと短く感じます。

「英語の仕組み」とは、つまるところ英語の文法の話になるのですが、難しい文法用語は一切出てきません。
それどころか「主語」や「動詞」という用語すら出てきません。
本書では、下記のように述べられています。

英語の基本的な仕組みはたったひとつの図だけで説明できます。

その図とは、下記のようなイメージです。 (実際は愛らしい挿絵と一緒に説明があります)

The cat  scratched   Ed  
 [ A ]       ⇒     [ B ]
  主役       行為     脇役

基本的な構成は、「Aの箱(主役)」と「Bの箱(脇役)」、そして「⇒(行為)」だけ。
これに、「付録」や「化粧品」などが付いて文が長くなっていくものの、英語を読むためには、まずこの3つを見つけることが大切だと教えてくれます。

また、英語の上達における、英語を読むことの重要性も説かれており、

人が呆れるほど読めば、人が呆れるほど英語ができるようになります。  
人がちょっと感心するぐらい読めば、ちょっと感心するぐらい英語ができるようになります。


とも書かれています。

本書を読んだからと言って、すぐに英語ができるようになるわけではありません。

しかし、英語に対する苦手意識を取り払い、「英語ってちょっと面白いかも」と思わせてくれる1冊です。

英語は苦手だ、英語なんて嫌いだという人は、まずは本書を手にとってみてはいかがでしょうか。

感想など

学生の頃、駅のホームで電車を待っていて、外国人に話しかけられたことがある。

何を言っているのかまるで聴き取れなかったが、英語っぽかった。
同時に1枚の紙を見せられた。
どうやら「次の電車はこの駅に行くのか?」と尋ねられているようだった。
その駅は、僕が通っていた大学の最寄り駅だったので、自信たっぷりに頷きながら答えた。

 「あーはい、行きます」

、、、なんと、「Yes」すら出なかった。(でもとりあえず伝わったみたい)

人生を振り返っても、日常生活において英語と会話する機会があったのは、その1回だけだ。
日本で暮らしていれば、英語で会話などしなくてもだいたい生きていけそうだ。

しかし、英語を読む機会というのは結構ある。

特に、システムエンジニアやプログラマを生業にしている人は、嫌でも英語のマニュアルが出てくる。
なぜなら、ソフトウェアもハードウェアも国外で作られているものが多く、マニュアルも英語が多いから。
例え日本語訳版があったとしても、最新版のマニュアルは英語版しかないことが多い。

そして、英語が苦手な僕は、英語のマニュアルを読みながら常々思う。

今、モヤモヤするのは、英語の解釈が間違っているからだろうか?  
それとも、日本語で書かれていても理解できない内容なのだろうか?


いつも不安で、読むのにも時間がかかり、とても疲れる。

英語がどんどん嫌になり、苦手意識もどんどん強くなっていく。

しかし本書は、英語に対する苦手意識をやさしく取り払ってくれる。
「Yes」すら答えられなかった僕でも、「英語、読めるかも」と錯覚させてくれる。
きっとそれは、英語が苦手な人とって、とても大切な第一歩だ。

英語を学ぶには英語を読むしかないというが、英語が苦手な人にとっては、まずそのハードルが高い。
本書は、そのハードルを蹴り飛ばすのを手伝ってくれる。
そして、「もっと英語を読んでみたい」という気にさせてくれる、貴重な1冊だった。