今日も林檎さんは休ませてくれない

先日、椎名林檎さんの5年ぶりのニューアルバムが発売された。
その名も「三毒史」。
三毒(憎しみ、貪り、愚かさ)という煩悩をテーマにしたアルバムとのこと。

逆輸入も良かったけど、「至上の人生」や「長く短い祭」が入ったアルバムが出るのをずっと待ってた。
長かったよー。

さて、このアルバム。
1曲目は「鶏と蛇と豚」という新曲からはじまる。
いきなりお教が流れ出すトリッキーな曲だけども、後半の疾走感が気持ちいい。


椎名林檎 - 鶏と蛇と豚

そして曲が終わったかと思えばすぐに「獣ゆく細道」の派手なイントロがはじまる。
否が応でもテンションが上がる。


椎名林檎 - 「獣ゆく細道」 from (生)林檎博’18

そしていつも以上に、曲と曲の間が短い。
曲間?ナニソレ?美味しいの? くらいの勢い。

さすが林檎さん、責めてくる。

この曲が終わればまたすぐに曲調をガラッと変えて「マ・シュリ」、
櫻井教司さんとの鬼気迫った「駆け落ち者」と続く。
櫻井さんも林檎さんも色気半端ない。僕も駆け落ちたい。

その後も曲間ほぼなく、

どん底まで」
「神様、仏様」(duet 向井秀徳さん)
「TOKYO」
「長く短い祭」(duet 浮雲さん)
「至上の人生」
急がば回れ」(duet ヒイズミマサユキさん)
「ジューダム」
「目抜き通り」(duet トータス松本さん)

というソロとデュエットが交互になった怒涛のラッシュが続き、
最後は重々しくも綺麗なコーラスが響く「あの世の門」で締めくくられる。
そう、夢見心地な時間は終わり、無情にも現実に突き返される。

怒涛の責めを喰らい続けるも、終わってみればあっという間の44分間。

短い、、、短いよ! もっとおくれ!

こうなるとループ再生で1日中林檎さんに責められながら過ごすほかないじゃないか。

これが三毒の煩悩か。

そんな聞き手の煩悩を引きずり出すほどの愛が詰まったアルバム「三毒史」。

今日も林檎さんは休ませてくれない。

三毒史(初回限定生産盤)

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三毒史(通常盤)

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