先日、椎名林檎さんの5年ぶりのニューアルバムが発売された。
その名も「三毒史」。
三毒(憎しみ、貪り、愚かさ)という煩悩をテーマにしたアルバムとのこと。
逆輸入も良かったけど、「至上の人生」や「長く短い祭」が入ったアルバムが出るのをずっと待ってた。
長かったよー。
さて、このアルバム。
1曲目は「鶏と蛇と豚」という新曲からはじまる。
いきなりお教が流れ出すトリッキーな曲だけども、後半の疾走感が気持ちいい。
そして曲が終わったかと思えばすぐに「獣ゆく細道」の派手なイントロがはじまる。
否が応でもテンションが上がる。
そしていつも以上に、曲と曲の間が短い。
曲間?ナニソレ?美味しいの? くらいの勢い。
さすが林檎さん、責めてくる。
この曲が終わればまたすぐに曲調をガラッと変えて「マ・シュリ」、
櫻井教司さんとの鬼気迫った「駆け落ち者」と続く。
櫻井さんも林檎さんも色気半端ない。僕も駆け落ちたい。
その後も曲間ほぼなく、
「どん底まで」
「神様、仏様」(duet 向井秀徳さん)
「TOKYO」
「長く短い祭」(duet 浮雲さん)
「至上の人生」
「急がば回れ」(duet ヒイズミマサユキさん)
「ジューダム」
「目抜き通り」(duet トータス松本さん)
というソロとデュエットが交互になった怒涛のラッシュが続き、
最後は重々しくも綺麗なコーラスが響く「あの世の門」で締めくくられる。
そう、夢見心地な時間は終わり、無情にも現実に突き返される。
怒涛の責めを喰らい続けるも、終わってみればあっという間の44分間。
短い、、、短いよ! もっとおくれ!
こうなるとループ再生で1日中林檎さんに責められながら過ごすほかないじゃないか。
これが三毒の煩悩か。
そんな聞き手の煩悩を引きずり出すほどの愛が詰まったアルバム「三毒史」。
今日も林檎さんは休ませてくれない。
- アーティスト: 椎名林檎
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2019/05/27
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
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