確認環境
PC | Thinkpad X1 Carbon 2nd Gen |
OS | FreeBSD 12.0-RELEASE-p5 |
IME | uim-fep version 1.8.8 / Mozc-2.23.2815.102+24.2.oss |
課題
仮想コンソールで日本語を入力したい。
emacs
なら日本語変換エンジンのanthy
と連携して、簡単に日本語入力ができるらしい。
さすがエディタの域から飛び出しているプラットフォーム。
しかし、僕はvim
ユーザーだ。
日本語を入力するためにemacs
を使うなんて、僕は嫌だ。
対策
日本語のような変換を伴う言語入力には、uim
という入力フレームワークがある。
uim
をコンソールから利用するために、uim-fep
という仲介プログラムが用意されているので、これを使おう。
そして、uim-fep
と、anthy
やmozc
などの日本語入力システムを組み合わせれば、日本語が入力ができるようになる。
ここでは、uim-fep + mozc
での環境構築について説明する。
- uim-fep/mozc のインストール (
pkg install uim-fep ja-uim-mozc
) - キーバインドの設定 (
~/.uim
) - 使ってみる
- 起動する
- 入力して変換する
もし、まだ日本語の表示環境ができていない人は、こちらの記事を参考に日本語表示できるようにしておこう。
1. uim-fep/mozc のインストール
下記のpkg
コマンドでuim-fep
とmozc
をインストールしよう。
(root権限で実行してね)
> pkg install uim-fep ja-uim-mozc
2. キーバインドの設定
僕の環境では、デフォルトだとIMのONもできなかった。
(記載はないけど、mozc
もここの問題と同じで、Shift+Space
に対応してない?)
なので、~/.uim
というファイルを作成し、下記内容を記述する。
(define default-im-name 'mozc) (define-key generic-on-key? '("<Control> ")) (define-key generic-off-key? '("<Control> ")) (define-key mozc-kana-toggle-key? '("<IgnoreCase><Control>J"))
設定内容は下記の通り。
- デフォルトのIMに
mozc
を指定 Ctrl + Space
で、IM ON/OFFCtrl + J
で、「ひらがな」と「カタカナ」の入力モード切り替え
各自、お好きなキーに変えて下さいまし。
使えるキーの一覧はこちら。
3. 使ってみる
設定ができたら、早速使ってみよう。
起動する
下記コマンドで、uim-fep
を起動する。
> uim-fep
uim-fep
が無事起動すれば、画面の1番下に下記行が表示されて、日本語が入力できる。
mozc[Mz- RM]
また、 -C
オプションを付ければ、画面一番下の前景色:背景色が指定できる。
入力中の文字色も一緒に変わるので、見やすい色を指定しておくと良いと思う。
> uim-fep -C yellow:black
その他のオプションについては、こちらを参照されたし。
もし、ログイン直後からいきなり日本語入力ができる状態にしたい人は、~/.login
の末尾にuim-fep
を起動するコマンドを書いておけばいいと思う。
(tcsh
がログインシェルの場合の例なので、他のシェルの場合は、シェルのマニュアル見てね)
入力して変換する
uim-fep
起動後、Ctrl + Space
キーを押せば、先程の行が下記のように変わって、日本語が入力できるはずだ。
mozc[Mz- RM] ↓ mozc[MzあRM]
何か入力して、Space
キーを押せば、入力中の文字が変換される。
そして、他の変換候補が画面一番下の行に表示される。
変換候補は、Ctrl + I
、 Ctrl + E
、もしくは数字キーで選ぶことができる。
日本語入力をOFFしたい場合は、もう一度Ctrl + Space
を押せばいい。
日本語入力がON状態で、Ctrl + J
を押せば、カタカナ入力モードになり、表示が下記のように切り替わる。
mozc[MzあRM] ↓ mozc[MzアRM]
すべてカタカナで入力されるはずだ。
ひらがな入力モードに戻したい場合は、もう一度Ctrl + J
を押せばいい。
もし、デフォルトのキーバインドについて知りたいという人は、こちらの記事を覗いてね。
最後に
これで仮想コンソール上でも日本語が入力できるようになった。
ただ、変換候補が画面下に表示されるため、GUI環境に比べると視線移動距離が長くてちょっと辛い。
でもやっぱり、母国語が入力できるって幸せ。
母国語万歳。 日本語万歳。
参考
以上。