【書籍】やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

今回ご紹介するのはこちらの書籍。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

イントロダクション

「シロクマのことだけ考えてはいけない」

こんな要求をされると、考えてもいなかったシロクマが頭から離れなくならないだろうか?

本書では読者に身近な例を用いながら、目標達成のために心理学的に有効で、すぐに試せる具体的な方法を提案してくれる。

本書を薦める対象者

  • 目標を立てっぱなしにしちゃう人
  • 自分の能力に自信が持てない人
  • やめたい習慣がある人

内容のご紹介

本書は、目標達成の為に必要なこと、避けるべきことを、心理学的な観点からまとめた本です。

本書の構成は、下記となっています。

 第1章 目標に具体性を与える
 第2章 目標達成への行動計画をつくる
 第3章 目標までの距離を意識する
 第4章 現実的楽観主義者になる
 第5章 「成長すること」に集中する
 第6章 「やり抜く力」を持つ
 第7章 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
 第8章 自分を追い込まない
 第9章 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

目次だけ見ると、他の啓発本で見たことがあると感じる人もいるかもしれません。

しかし本書の特徴は、主張や根拠が明瞭であり紙本で120ページとコンパクトにまとまっていることです。

各章の構成は基本的に下記のようになっています。

  • 主張したいこと(問題点と対策)
  • その動機となる例
  • その根拠となる心理学実験の紹介
  • 章のまとめ

短く読みやすいので、多くの人は各章を読むのに10分もかからないでしょう。
もし主張だけ確認したいなら、各章のまとめを読むだけでも十分です。

新年を迎えて新しい目標を立てたという方も多いかと思います。

目標に立ち向かう前に、今のあなたのやり方が心理学的に有効なのか本書で確認してみてはいかがでしょうか?

感想など

本書の内容はスッと頭に入ってくるように感じた。

なぜ本書は読みやすいのだろうか。

それはきっと無駄にダラダラと説明しないからだ。

一部の啓発本では、主張に説得力を持たせるために、観測範囲の狭い著者の経験談を次々に出して説得を試みようとする。

しかし、本書では心理学研究者としての根拠を示すだけだ。
それはもうこんな実験結果で証明されていますよ、というスタンス。

そして、多くの人が共感しやすい身近で具体的な例を用いる。

「シロクマのことだけ考えてはいけない」

こんな要求をされると、考えてもいなかったシロクマが頭から離れなくならないだろうか?

本書では読者に身近な例を用いながら、目標達成のために心理学的に有効で、すぐに試せる具体的な方法を提案してくれる。
(ちなみにシロクマの例は、第9章「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する に出てくる)

最近、やめたい習慣がいくつかあったので、特に7章以降の意思力と代替if thenプランの話は参考になった。

今の目標が達成できるか不安な人や、意思が強ければ目標は達成できると考えている人は、1度本書に目を通して損はないと思う。

紙本よりKindle版が安いのでお得。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学