僕は昨年の紅白を見て、欅坂46に興味を持った。
それまでアイドルというものに興味がなかったので、アイドル文化に触れたときはなかなかの衝撃だった。
今まで、何で歌が特別上手いわけでもない人達が人気なのだろうと不思議に思うこともあった。
しかし、欅坂のファンになって、アイドルというのはメンバとグループの成長を売り物にしている
ドキュメンタリー性が高く、ライブ感の強いエンターテイメントなのだと納得できた。
そして、CDが握手会チケットのオマケというのも衝撃的だった。
秋元康さん、えげつない商売の仕方だなと感心したし、
それを爆買いするファンの方々もスゴいなと、まさにデカルチャーだった。
利益がグループのメンバーやスタッフさんにもしっかり還元されているなら良いのだけれども。
さて、欅坂のファンになってかれこれ10ヶ月。
アイドルファンが使う用語も多少は覚えたし、欅坂だけでなく姉妹グループのことも多少は把握した。
しかし、いまだにサッパリ理解できないことがある。
アイドルの恋愛禁止という謎ルールである。
20歳そこらの女の子にそんなことを強要して、何が愉しいのだろうか。
誰が何を期待してそんなルールができたのだろうか。
そもそもルールというほど明確なものなのかもよく分からない。
ただ、他のファンの方々の発言からしても、暗黙的にアイドルは恋愛禁止という考えの方は
多いように見受けられ、もはやひとつに強迫観念になっているように感じる。
恋愛ってそんないけないことなんだっけ?
そういえば、俳優さんや女優さんも熱愛報道や結婚で人気が落ちる的な話も聞いたことはある。
でも実際、彼ら彼女らが誰と付き合おうと結婚しようと、僕らには何ら関係ないじゃない。
- 誰とも付き合ってなかったら自分が相手してもらえると思っているの?
- 親御さん目線で心配しているの?
- 結婚や妊娠で卒業してしまうことを心配しているの?
- 『恋愛している=仕事頑張ってない』という考えなの?
- 仕事と恋愛は両立できないと決めつけているの?
うーん、よく分からんですな。
まぁ、ときには恋愛や失恋で仕事が疎かになっちゃうこともあるかもしれない。
でももしかすると、生活に張りが出て、仕事へのモチベーションも上がるかもしれないじゃない。
恋愛を通して経験したことが、仕事に活きてくるかもしれないじゃない。
そういうのは恋愛関係なしに、仕事に対して評価すればいい話。
少なくとも恋愛自体は本人同士の自由だし、他人が口出しすることではない。
そのはずなのに、恋愛禁止が前提で、熱愛発覚したら謝れなんて、意味不明だ。
そして、それが多くの人の共通認識になっている雰囲気が、なんだかちょっと気味が悪い。
他人の恋愛関係をずっと追いかけている記者さんもたちが悪いし、趣味も悪い。
まぁ目立つのはいつだって尖った強い主張なので、実際どのくらい人が恋愛禁止に賛同しているか知らんけど。
とまぁ最近ずっと感じていたモヤモヤを吐き出してみた。
僕は特定のメンバーを推しているわけではない。
アイドル用語で言えば箱推しということになるようだ。
しかし、とにかく織田奈那さんが心配なのである。
かれこれ2ヶ月くらい沈黙して活動が止まっているよう。
本人の希望なのか運営の判断なのか知らないけれども、
東京ドーム公演のような大舞台、みんなと一緒に出させてあげたかった。
こんなことで貴重な機会を奪われたのは、とても可哀想だ。
決して自業自得ではなく、恋愛禁止という謎の強迫観念が追い詰めた結果だと思う。
菅井さんや守屋さんの『全員でまた東京ドームに』という言葉は、
織田奈那さんへのメッセージだ、と勝手に解釈している。
こんなことで、卒業なんてしないで欲しい。
ネットには、まるで法を犯したかのような誹謗中傷もある。
さっさと卒業しろなどという心無い声もある。
彼らには欅坂が歌ってきた曲が届いていないのかもしれない。
もしくは欅坂に心酔するあまり、己で体現せよというツンデレかもしれない。
どちらでも良いのだが、アイドルやタレントは架空の存在ではない。
1人の人間として敬意を持って発言して欲しいものである。
熱愛前提でバーっと書いちゃったけど、週刊誌での報道の真相はどうあれ、
織田奈那さんは何も悪いことはしていないし、非難される謂れはない。
強いて言うなら、ファンは心配してますよ、ということ。
長いこと沈黙して、ちょっと出づらくなっているかもしれないけれども、大丈夫。
本当に応援している方々は、復帰のタイミングはいつでもいいので、
また織田奈那さんらしくマイペースにみんなと一緒に活動する姿を見たいと思う。
それは僕らファンのエゴなのかもしれないけれども、そうなることを願っています。
早いもので、そろそろみかんが美味しい季節ですな。
次の握手会というのは選抜とやらで織田奈那さんは出ないのかもしれないけれども、
その隣でコタツにでも入って三ヶ日みかんを売るイベントでもやってくれないかな。
織田奈那さんならではの仕事って、まだまだこれからいっぱいあると思う。
未来に目を向けて生きていきたいものですな。